毎年10月1日は国際コーヒーの日。

コーヒーの世界では10月1日が新しい年度切り替えの日。
というわけで、コーヒーの日について紹介。

今では国際コーヒーの日ということで、日本だけではなく、世界中でコーヒーの日として登録されているようですが、元々は日本での登録が最初にされたとか。
実際にコーヒー業界では10月を年度切り替えとしていたのですが、日本では10月以降、コーヒーの需要が高まることも登録理由の一つだったとか。
確かに、肌寒くなると、ホットコーヒーが飲みたくなるため、夏の暑い時期とは全く違うコーヒー需要がある。
更には、お歳暮などのギフト需要も、この季節から意識し始める。

そんな商業ベースで登録されたコーヒーの日。
ほとんどのカフェやコーヒー豆の販売店ではこの時期に、特別な限定コーヒーの販売、お買い得なコーヒーをコーヒーの日に合わせて販売するため、コーヒー好きには、珍しいコーヒーなどを購入できるおすすめのタイミング。

コーヒー生産国でのその年の収穫豆がこの時期には各地に届けられることが多いのもこの時期。
「ニュークロップ」などの名前で今年収穫された生豆を使っていることをアピールする豆もこの時期によく見かけるようになる
ニュークロップは、お米でいうところの新米にあたるような意味の言葉なので、いち早く新しい豆を焙煎して販売している、ということが分かる一つの指標になるので、参考にしてみてください。

ただし、国により、収穫時期はずいぶん違うので、その年の収穫が春~夏の場合はこの時期には店頭にならぶものの、日本の冬場に収穫される国の豆は別の時期にニュークロップが入荷するため、産地の違いを知る一つの指標になります。

生産国の違い。ケニアのユニークな収穫時期

収穫、という意味では、世界で最もユニークな生産国がケニア。
赤道直下の国で、国土が北半球と南半球の両方にあるため、収穫時期が北半球と南半球で違う。
そのため、年に2回収穫時期があるという、他の生産国には見られない面白さがある。
今年のコーヒーの日は、そんな生産国の違いについても知ることができる、そんなコーヒータイムになるといいですね。

投稿者プロフィール

中島靖代
中島靖代コーヒーライター
某大手コーヒーチェーンにて、9年間バリスタを経験。
コーヒーセミナーをはじめ、アルバイト教育も実施。コーヒーと言えばエチオピアというほど、エチオピアコーヒーを愛してやまないコーヒー愛飲家。