喜びの循環を創出する

この事業から喜びの循環を創出する。戯言に思われるかもしれません。

しかし、小さなひと粒のコーヒーの種子も肥沃な土壌に根差していれば多くの実を結び、多くの人たちの喜びになります。初めは小さくとも、終わりは非常に大きくなる。私たちも豆粒のように小さな会社ではありますが、いずれそのように結実すると信じています。

そこで大切にしていることは、神との関係です。
次に、妻と家族。そして、仲間との関係です。

コーヒーの事業を営んでいるので、第一は経営理念であろうとか、コーヒーを美味しく提供するスキルだろうというように思われたかもしれません。それらはとても重要なことで、切って切り離せるようなことではありません。ただ、神との関係を第一にすることを、私たちはとても重要なことだと考えています。

科学や技術の飛躍的な発展と共に、あらゆる分野において生産性が向上しました。コーヒーも例外ではありません。それらの恩恵のゆえに私たちが生かされていることは恵みです。ただ、小さなものが大きくなることについては、良いことである場合と、悪いことである場合があります。

私はこの事業を与っていると同時に、キリスト教の牧師です。聖書は、神がこの世界と人間を創造し、とても愛しておられると語っています。また同時に、神が喜ばれない事柄が蔓延してしまっているとも語っています。私自身にも、神の喜ばれない性質は多分にあります。貧困や環境破壊を、神は望んでおられません。それらの悲劇や悪夢は、神が創造された意図と異なります。ですから、神が喜ばれることを第一に、関わって下さる方々に喜ばれる存在でありたいと願っています。

最後になりますが、あと1人大切な仲間を紹介させて下さい。やっさん。福豆くんの産みの親です。彼はとてもユニークな牧師です。チョンマゲだった頃もあります。彼も、タイのコーヒー農園の取り組みと、いのちあるところに喜びを伝えたいと共感し、限られた時間の中で福豆くんのデザインを請け負ってくれています。奈良県の富雄に居ます。人と会って話を聞くのが好きなので、もし機会があれば訪ねてみて下さい。美味しいコーヒーを飲みながら、笑顔になれるはずです。