コーヒー農園での働きはハードワークの一言につきる。
土作り、苗つけ、剪定、収穫、醗酵、乾燥、選別、保管、出荷、尽きることはない。
ロケーションにもよるだろうが、アボンゾで栽培されているコーヒーノキは傾斜のキツイ斜面に植えられている。
植えられたコーヒーノキの合間を縫って歩くだけでも、慣れない人だとすぐに息があがるだろう。


かくいう私もそのひとりである。
3度アボンゾの農園を訪ねて農園を視察したが、歩いて周囲の様子を視るだけで精一杯である。

農園である話を聞いた。
「実がなったコーヒーノキをなぎたおす住人がいる」
なんのことだと思った。

よく聞いてみると、収穫して実を摘んで売っても二束三文にしかならず、生活もままならない。
そんな嘆きと怒りの対象がコーヒーノキにぶつかるのだ。
なんと嘆かわしいことか。
そんな現状に真正面から向き合っているアボンゾ農園。


彼らは、高品質なコーヒーを生産することにより、彼らの希望価格でコーヒー豆を販売し、働き手の賃金を担保するべく奮闘する。
勿論、彼らは飲み手が喜ぶコーヒーのために努力を続ける。
私たちは、そんな彼らの取り組みに共鳴し、彼らのコーヒーを日本で販売することに決めた。
私たちはその恩恵を受け、美味しいコーヒーを楽しませていただいている。
コーヒー農園での仕事はハードワーク。


彼らは誰のために力をふり絞ってコーヒーを栽培しているのか、時折でも思い返す必要があるように思う。

投稿者プロフィール

橋本哲哉
福豆珈琲の橋本です。
コーヒー農園との協力のもとに、圧倒的に美味しいコーヒーをお客様に届けします。そして、コーヒーを飲んで共感して下さる方々との絆を大切に深めていきたいです。