エスプレッソって何?
私が初めて口にしたエスプレッソ飲料は、スターバックスのカフェモカだった。
まだ日本上陸して間もない頃、シアトル系カフェの代表的なコーヒーチェーン店ということで訪れたのがきっかけ。
エスプレッソがどんなものか、全く知らずにオーダーしたのを覚えている。
濃厚なチョコレートシロップとミルクにも負けないビターテイストのコーヒーの主張が好きで、以後スターバックスへ行くとカフェモカを好んで飲んでいた。
何度か足を運ぶうちに、エスプレッソはドリップコーヒーとは全く別の機械で抽出していることに気づくものの、それが何か、どう違うのか、ということを知るまでにはそれから10年ほど後にスターバックスの研修で初めて知ることになる。
エスプレッソ(espresso)はイタリア語。
英語でいうところの「express」に相当する言葉。
日本語だと…「特急」とか「急行」というような電車に使われるような用語がコーヒーの名前になっている…なんとも奇妙なネーミング。
さて、このエスプレッソ。
そのまま何も加えずにストレートで味わったことのある方はどのくらいいるでしょうか。
私たちバリスタ経験者は必ずその味や風味を知るために、実際に飲んで確かめます。
今では、ほぼ全店で全自動のエスプレッソマシンを使用しているものの、繁忙店以外ではマニュアルで抽出できるマシンを採用していた時期もあり、私も数回ではあるが、実際に使ったことがある。
極細挽きのコーヒーの粉を使用し、蒸気によって抽出する…と説明されたからと言って、何がどうなっているのか、全くわからない抽出方法。
実際に使ってみて初めて分かるので、気になる方は是非抽出体験ができるコーヒーセミナーにご参加ください。
かなりのコーヒー好きの私でも、ストレートのエスプレッソは強烈なパンチのある風味に驚きを覚えたことを今でも鮮明に覚えている。
どう表現すると伝わるか、本当に難しい感覚で、まるで鼻と目の間くらいから何か抜けていくような不思議な感覚を伴いつつ、酸味も苦味も同時に口に入ってくる、他の抽出方法では絶対に得られない独特の味わいが体験できる。
ただ、本場のイタリアでは、エスプレッソを入れたデミタスカップに角砂糖を1-2個入れて、その砂糖を溶かしながら飲み、残った砂糖とエスプレッソが混ざったものを食べるのだとか。
エスプレッソは1杯30㏄の濃縮されたコーヒー液を指し、エスプレッソコーヒーを扱うお店では、ソロと呼ばれるシングルショットかドピオと呼ばれるダブルショットで提供されることが多い。
エスプレッソコーヒーはアレンジに適したコーヒーのため、先述のカフェモカや、コーヒーチェーン店でなくとも必ず提供されるラテ、または大人気メニューのキャラメルマキアートなどコーヒーチェーン店でも主力商品として提供されている。
こだわりレシピで作成されているエスプレッソドリンク。
個別対応可能なお店では、おススメレシピで飲んでみて、物足りないようなら、次はエスプレッソショットを追加して注文してみるのがおすすめ。
私は、ほとんどのお店で1ショット追加して注文すると、好みの味に近付き1杯の満足度が上がります。
気になるお店のエスプレッソドリンクがあれば、好みの味わいを探してみるのもコーヒーの楽しみ方の幅が広がりますね。
投稿者プロフィール
-
某大手コーヒーチェーンにて、9年間バリスタを経験。
コーヒーセミナーをはじめ、アルバイト教育も実施。コーヒーと言えばエチオピアというほど、エチオピアコーヒーを愛してやまないコーヒー愛飲家。
最新の投稿
- コーヒー耳より情報2022.09.27コーヒーの日
- コーヒー耳より情報2022.09.13エスプレッソって何?
- コーヒー耳より情報2022.09.01コーヒーと化学反応の関係
- コーヒー耳より情報2022.08.29コーヒー器具の違い